企業の「生産性」
私が接してきた中小企業の経営者は「売上」を上げることを常に考えています。また、それに長けている方が多いように感じます。
今回は、社内に目を向け、企業の生産性について考えてみたいと思います。
まず、「企業の生産性」とはどういったことでしょうか?
効率よく利益を上げているかを図るための客観的な指標の一つと言われます。企業が持っている経営資源(人手、物資、資金など)には限りがあります。これらを効率よく利益につなげていくものが生産性です。
特に人口減少が予想されている今は、「労働生産性(労働者一人あたりにおける生産性)」について考えていかなければなりません。
労働生産性(労働者一人あたりにおける生産性)
労働生産性の計算式は
「産出(生み出された成果や付加価値額)÷労働量(労働数や労働者数×労働時間)」です。
労働生産性向上として、真っ先に考えられるのは「業務効率化」です。
ですが、これがなかなか難しい。みなさん苦労されるところです。
仕事は担当者のみが詳細を把握している「属人化」になりがちです。これを誰もが同じ業務ができる「標準化」にしていくことが「業務効率化」につながると言われています。
一人一人の業務内容や問題点を洗い出し、整理し、最も効率の良い方法を示していく手順になります。
「標準化」をすることによって、多くの人が同じ結果を出せるようになるのです。
中小企業の「標準化」について考える
大企業であれば、この「標準化」は、まさに求められていることでしょう。
しかし、中小企業では業務が簡素化しすぎてしまうと、モチベーションが低下してしまうのでは?と私は思うのです。
中小企業でできる「自分の業務に対する創意工夫」が、モチベーションになり、「主体的行動(自分から行動できる力)」そして「スキルアップ」へとつながります。
「主体的行動→スキルアップ」は「業務効率化→生産性向上」になります。
私見
経営者の方々と、その会社に合った「標準化」と従業員の方の「主体的行動・スキルアップ」を兼ね備えた生産性向上を考えていきたいものです。